2021年外来がん治療認定薬剤師試験(第8回)はこんなかんじ!

新型コロナの影響により、2020年の試験は中止となりました。この年に受験しようと思っていた先生方も多いでしょう。そして1年あいての新規認定試験。世の中のDX化が進む中、非対面、オンライン形式の研修会も増え、外来がん認定試験も方式が大きく変わりました。ここでは、2021年から変更となった点を中心に書いていきます。従来と大きく変わりない、試験の出題範囲や対策などは別途記事にします。

何が大きく変わった??

今までの認定試験(第7回まで)では、筆記試験、面接試験と2回会場に出向く必要があり、その会場は東京。特に遠方の先生方には往復の交通費と移動時間や場合によっては宿泊代など、かなり負担が大きいものでした。職場が負担してくれるならまだしも、自腹となるとう~ん。といったところ。わたしの知人はプチ旅行と言ってましたが、試験があるのに観光どころでは。。という方もいらっしゃったかと思います。それが第8回よりオンライン受験へ変更となりました。つまり、、

第8回認定試験からは東京へ出向く必要ナシ!!

筆記試験に関しては、全国各地のCBT試験会場にて受けられるようになりました。詳しい会場の場所は明かされていませんが、推測するに各都道府県に複数ありそうです。できるだけ自宅近くの会場になるよう調整してくれますので、移動時間は大幅な短縮です。わたしの場合は自宅から電車で10-20分ほどでした。CBTはcomputer based testの略で、パソコン上でカチカチ回答するやつです。6年制卒の先生方は4回生の頃がなつかしいかもしれませんね。

筆記試験、実際どんな感じ?

まず、従来よりも試験問題数が減り、試験時間が短くなりました。(100問180分マークシート方式→75問120分CBT方式)
試験会場では、係の人(臨床腫瘍薬学会は無関係で会場施設の人っぽい)の指示に従い、荷物などは全てロッカーへ預けることになります。筆記用具も時計類も原則持ち込み不可(当たり前ですがスマホも)で、白紙のメモ用紙1枚と鉛筆を渡されます。試験は複数名が同じ部屋で受験し、間仕切りがある、または前後となるよう席に案内されます(わたしの受験会場では受験者は5~6人でした。)

パソコン操作は難しいことはなく、マウスでカチカチするだけ。正しい選択肢をチェックし、全て解き終わったら回答終了のボタンを押して答案を提出します。何度でも前の問題に戻ることはできるので、答えに迷う問題は後で考えるためにとばして、のちほどゆっくり時間をかけて取り掛かることができます。チェックミスなどの見直しまで含めると時間は少し余るくらいでした。試験が早く終わっても途中退室は認められていませんでしたが、トイレ休憩は可能です

終了後は回答が終了したことを示す用紙を受け取り、そのまま帰宅です。試験結果はその場ではわかりません。メモ用紙、筆記用具も全て回収され、持ち帰ることはできません。
(このあとすぐに試験問題を記憶の限り書き起こしてまとめたものがあります。また後日up予定です)

面接試験、実際どんな感じ?

事例審査、筆記試験(1次試験)を無事に通過できれば、1次試験結果発表と同時に面接試験(2次試験)の案内が送られてきます。面接試験はzoomを用いたWEB面接となっています。試験会場はなんと自宅(又は職場)。特に地方在住の方は東京へ出なくてよい分、ずいぶん楽になりました。

面接試験に必要なものとしては、
①インターネット環境(なるべく光回線などの高速で安定したもの、ポケットWifiは個人的に勧めません)
理由は後述
②zoomを利用できるパソコン又はタブレット端末(スマートフォンは使用禁止ですのでご注意ください)

職場のPCを利用できればおそらくネットなどは大丈夫でしょうが、スピーカー(又はイヤホン等)とマイクも必要で、これらはUSBなどでの外付けタイプがほぼ必須です。パソコンの内蔵マイクは音質が悪い可能性があるために、試験での使用が推奨されていません。事前に送付される試験での手順が記載されたマニュアルにも外付けマイクなどが推奨されています。オンライン面接でネット環境が劣悪ですと、試験内容が問題なくとも印象があまりよくありませんし、なによりお互いストレスです。申請提出から面接試験までは半年ほど日がありますが、はやめに準備しておきましょう。

わたしは面接試験の日程が引っ越し時期と重なり、ネット環境やらマイクの準備やらでバタバタしました。事前に接続環境などのテスト日程があるので、ポケットWifiを準備していたのですが、接続が不安定すぎて、学会担当者の方からなんとかするよう言われてしまいました。画像がカクつき、最終的に接続が切断されてしまいました。結局、自宅での受験を断念して、職場のネット環境を利用させてもらって受験しました。

一応、接続テストでの不都合は本試験の合否に関係ないとされています。といっても接続テストでダメだったからと、そこからネットの固定回線を申し込んでも本試験までにネットの開通が間に合いません。予め、固定回線を開通させておくことをおすすめします。(それか初めから職場を利用させてもらうか。)

また、自宅でできるといっても、他の人が映り込んだり、相談するといったことは当然できません。用意する資料は自身の事例10例のみで、書き込みなどは一切認められていません。提出時の事例を編集することなく印刷しておくよう指示されます。つまりはカンニングを疑われるような行為はするなということです

面接開始時に自身の提出事例を印刷してあるかチェックされましたが、これは試験の中で、指定された事例を1分ほどで紹介するという項目があるからと思われます。書き込みや編集の有無までは細かくチェックされていませんが、発覚すれば即アウトの可能性もあるのでやめておきましょう

面接試験官は医師、薬剤師各一名ずつから質問を受けます。常時二人の画面が表示されている状況で面接はすすみます。これは対面面接と同じ状況ですね。あと、自宅であってもスーツ等のフォーマルな格好がよいと思います。相手方もスーツでしたし、ここはマナーですかね。靴まではみえないので、わたしは運動靴でしたが(笑)

まとめ

筆記試験の問題数減少と時間短縮以外は、試験内容にさほど変更はないと思います。パソコン機器の準備や簡単な操作を理解しておく必要はありますが、自宅(または近く)でオンライン受験できるという点は大きいです。これまで躊躇されていた先生方もより受験しやすい環境が整えられてきたかと思います。がん認定は持っていると様々な職場で優遇されると聞きます。興味のある先生方はぜひ、目指してみてはいかがでしょうか。

以上で第8回外来がん治療認定薬剤師試験の流れはつかめたかと思います。やはり大きな壁となるのは事例審査と筆記試験になるかと思います。今後は、これらの試験対策となるような情報を書いていきたいと思いますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

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