認定実務実習指導薬剤師になるには!?要件は!?

薬学部が6年制となり、学生は5年次に臨床現場での実務実習を受けることとなっています。

病院、薬局では学生実習受け入れのために、この認定実務実習指導薬剤師の在籍が必須となっています!

私も認定取得を考えたとき、ネットで調べることから始めました。都道府県薬剤師会などの記事はあるのですが、より具体的な体験談!ブログ!といった記事がなく、何が必要なのかいまいちよくわからない状態になってました。

そのようにお困りの方に、認定取得のために必要な講義や手順をまとめてみたので、認定取得を考えている方はぜひ参考にしてみてください!!

認定実務実習指導薬剤師取得に必要な要件は?

  1. 薬剤師としての実務経験5年以上
  2. 座学形式の講習会の受講
  3. ワークショップ形式の講習会の受講

上記3つをクリアすれば、その後は手続きのみです。試験はありませんので、きちんと薬剤師として勤務していれば比較的簡単に取得できます!

薬剤師として継続的に勤務しており、今後も継続して勤務予定であることは必要です。

※「継続」とは、3年以上の実務経験、勤務時間が1週間あたり3日以上かつ20時間以上

以下で詳しく解説していきます

薬剤師としての実務経験が5年以上必須!!

大前提として薬剤師としての実務経験が5年以上必要となります。これを満たさずに受講したものは無効になります!さらに受講証も有効期限があるので、5年に満たない方は実務経験を積み5年経ってから受講するでよいと思います。

一応、6年制卒の方は、実務経験3年あれば講義などは事前に受けられますが、認定申請できるようになるのは5年経ってからです。

必要な講習会の内容は?

1.座学の受講と、2.ワークショップの修了が必要となります。その後の手続きはさほど手間がかかりませんので、これらを受講し終えてから準備すればよいです。

もう少し細かくみていくと、

1.座学は都道府県の薬剤師会などが定期的に開催しています。先着順で受講できるので、受付が始まったらすぐに申し込みましょう。年2-3回ほど開催されていますので、会報やホームページでチェックしておきましょう。

講習会には新規認定を目指す方が対象の「養成講習会」と認定更新者用の「更新講習会」があるので、新規の方は間違えないように「養成」のほうを受講しましょう。

2.ワークショップについては、新型コロナの影響もあり、参加人数がかなり制限されているとのことです。よって、直接の申込みはできず、直近の実務実習受け入れ調査の結果から、急いで認定取得が必要な人へ優先的に案内されているとのことです(薬剤師会確認済み)。この際に、実務経験が5年に満たない方は優先案内の対象から外されることが想定されます。

例年、5月頃に受け入れ調査の用紙が来ますので、まずはそこで受け入れ可能と回答しましょう。そこで、指導薬剤師が不在であれば優先的にワークショップへの案内が来ますのでそれに参加しましょう。

薬局の場合はこの流れですが、病院では所属部署長の推薦など別の条件があるようです。薬剤部長などに確認してみるのがよいでしょう。

なお、1.2.どちらも現地開催で参加することが原則のようです。オンライン参加できれば楽ですし、コロナ渦にはオンラインもあったようですが、現在はほぼ現地参加形式での開催のみとなっています。

これら講習は受講証、修了証に有効期限があります。ある程度、認定取得の目処がたってから受講したほうが焦らずに済みそうですね。

なお、受講証を紛失して受講番号もわからなくなると、再受講が必要となります。後述のように申請はオンラインで画像のアップロードなので、受け取った受講証はすぐに写真をとっておきましょう。画像データはそのままアップロードにも使えます。

無事に受講を終えたら

ここまでくれば、あとは手続きのみです!が、審査にかな~り時間がかかるようなので、必要書類が揃ったらささっと申請してしまいましょう。私は申請から認定までに1ヶ月半ほどかかりました!

審査料の振り込みと、勤務証明を所属施設長に貰いましょう。施設長は病院であれば薬剤部長、薬局であれば管理薬剤師か開設者になります。病院長ほどでなくてよいので、そこまで時間はかかりませんね。

令和4年より、認定審査は薬剤師研修センターから薬学教育協議会という団体に変わっています。申請方法は特に変わりないため、申請先が変わっただけです。

なお、提出書類は全てデータ化してアップロードとなります。スマホ等で撮影し、パソコンにてオンライン申請を行えば完了です。振り込みの明細書も忘れずに写真をとりましょう。郵送するものはありません。

申請が完了すると、「完了しました」のポップアップ画面になります。それで申請は完了です。特にメール等は来ません。審査完了に長期間要しますので、不安な方は申請完了画面をスクショ等しておきましょう。

ワークショップが丸2日かかり、レポートの提出もあるため大変ですが、試験や症例報告もないため、書類不備がなければ落とされることもないでしょう。

晴れて指導薬剤師に

実習生への指導は、自身にとっても大きな学びとなります。今まであやふやになっていた知識を再確認する機会もあるでしょう。人に教えるためには自身が深く理解していなければなりません。

また施設によっては、手当等で評価されるところもあるようです。実習生一人受け入れにつき〇万円といった具合に。というか、準備も色々とあるのだから、私は手当がついて当然の仕事と考えています。

学生1人あたり、大学からお金が入るはずなので施設側にとって経営的に確実にプラスになっていますし、少しくらい見返りを求めてもいいと思っています!

以上、認定実務実習指導薬剤師の申請について解説しました。

更新はさほど手間がかかりませんし、後進の育成は薬剤師業務の柱の一つです。認定取得を考えられている先生方には、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

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