【今からできる対策!?過去問】外来がん認定薬剤師 筆記試験対策③

どういった問題が出題されるのかは誰しも気になるところですよね

臨床腫瘍薬学会公式のEssential Seminarは認定を目指す薬剤師を対象としているため、試験対策としてぜひ受講しておきたいものです。

一方で、配信期間に見逃してしまうと受講できません!!

受講しておけばよかった。どうしたらいいの!?

セミナーを見逃しても大丈夫!!

ここではセミナーを受講しなかった方が、今からできる対策について過去問を交えて書いていきます。(ちなみに私自身もEssential Seminarを受講せずに挑みました!悩んでいたら配信期間が終わっていた感じです!)

とはいえ、参考書1冊もなしで受験するのは無謀といえます。網羅的にまとめられているものとして、どれか一つを挙げるなら「がん専門・認定薬剤師のためのがん必須ポイント」(じほう)をお勧めします。

それとともに過去問を勉強して、事前になにがでる(出題される)のかしっかり知って対策しておきましょう!

わたしも受験時に過去問をもらって勉強していたおかげで、当日解答できた問題がいくつかありました。過去問をやっていなければ落ちていたかもしれません。過去問は絶対やりましょう。

※過去問は正式に公開されていませんので、筆者や有志の方の記憶に基づいた内容となっています。

1度、自力で解いてみてください。記事の最後に解答をつけています。それでは早速みていきましょう。

例題① アントラサイクリン系薬剤の投与量上限について正しい組み合わせを3つ選べ

  1. ドキソルビシン ― 900mg/㎡
  2. エピルビシン ― 500mg/㎡
  3. ダウノルビシン ― 25mg/kg
  4. イダルビシン ― 120mg/㎡
  5. ミトキサントロン ― 160mg/㎡

アントラサイクリン系抗がん薬は副作用である心毒性のため、生涯投与量に上限が設定されています。特徴的なので、これは例年出題がありますね。

それぞれの薬剤について上限を把握しておけば解答できる問題です。

〇mg/kgや〇mg/㎡のように体重あたりか、体表面積あたりか、でひっかけてくることもあるので惑わされないようにしましょう。

このように知識さえあれば即答できる問題も多数あります。

続いて見ていきましょう。

例題② 特定薬剤管理指導加算2の施設基準、算定要件等について正しいものを3つ選べ

  1. パーテーション等で区切られた独立したカウンターを有するなど、患者のプライバシーに配慮していること
  2. 1回あたり100点を月2回まで算定できる
  3. 当該患者のレジメン等を確認し、必要な薬学的管理及び指導を行うとともに、電話等により服用状況及び副作用等について確認し、当該保険医療機関へ文書にて情報提供を行った場合に算定できる
  4. 保険医療機関が実施する抗悪性腫瘍剤の化学療法に係る研修会に年1回以上参加していること
  5. 保険医療機関より制吐剤等の支持療法薬のみ(抗悪性腫瘍剤を含まない)が処方された場合は算定できない

直近の診療報酬改定にて新設された、または変更があったがん治療に関する項目が出題されやすい傾向にあります。

医療機関(病院)、調剤薬局、どちらだけ関係のあるものも出題されますので、どちらも要チェックです。

ご自身の施設ではないほうの診療報酬は関わることが少ないと思いますが、概要はチェックしておきましょう。

この他にも特定薬剤治療管理料や専門医療機関連携薬局に関するものの出題歴があります。

他の問題と比べても解答しやすいと思いますので、しっかり得点しましょう!

例題③ 進行(淡明細胞型)腎細胞癌の1次治療として推奨されるレジメンを2つ選べ

  1. アキシチニブ単独療法
  2. ニボルマブ+イピリムマブ併用療法
  3. ニボルマブ単独療法
  4. テムシロリムス単独療法
  5. エベロリムス単独療法

各がん腫別にガイドラインで推奨されるレジメンを選択する問題も例年出題されています。

  • 単独投与で適応があるのか
  • 他剤との併用療法でのみ適応を有するのか
  • 1次治療から使えるのか
  • そもそもそのがん腫に適応があるのか(免疫チェックポイント阻害薬のうち肝臓癌に使えるものは?など)

などがポイントとなります。

腎細胞癌は他の癌種と比べて、私見ですがややこしい印象があります。整理して覚えましょう。

腎は、ややこしいからか、出題される頻度が多いように思います。

もう一つ例題を載せておきます。

例題④ ペミガチニブの副作用について正しいものを3つ選べ

  1. 高リン血症
  2. 脱毛症
  3. 好中球減少
  4. リンパ球減少
  5. ドライアイ

このように最新の新薬についても出題されます。当然ながら、新薬は今までの過去問にありません

そんな薬が市販されていることも知らないよ~!

という方も大丈夫!

どんな新薬が出題されるかは、日本臨床腫瘍薬学会ホームページに記載があります!

確認方法は、ホームページ上にあるEssential Seminarの詳細ボタンをクリックし、下へスクロールしていくと、

日本臨床腫瘍薬学会の公式ホームページ

載ってます!!

これがA,B,Cプログラムのそれぞれに明記されているので、この新薬紹介で挙がっている薬剤の添付文書や適性使用ガイドは必ずチェックです!

ちなみにこれは、セミナーを受講していなくても誰でもチェックすることができます!

これら新薬は他の問題の選択肢の1つとしてもよく出てきますので、知っていれば選択肢を絞ることができます。(「よくわからないけど、消去法でこれかな」という間違いを防ぐことができる!)

これで事前に知っていたから助かった、という問題もいくつかありました!

いかがでしたか。今回の例題は試験の後半に出てくるような問題です。例題の回答は下のほうにあります。

これらは一部「がん専門・認定薬剤師のためのがん必須ポイント」(じほう)に記載がありますので、気になる方は参考書としてチェックいただければと思います。医療制度や診療報酬については正書に記載が少ないので、最新の情報をインターネットなどでチェックしておきたいですね。

付録.例題の解答
例題① 3.4.5が正解
例題② 1.3.4が正解
支持療法薬のみの処方箋でも算定可能ですね
例題③ 2.4が正解
1,3,5はニ次治療以降で推奨されています
例題④ 1.2.5が正解

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